当ブログでは、致知出版社の月刊誌「致知」という雑誌を読んだ感想を月に一度書いています。
参考
今さらになりますが、この「致知」がどういった雑誌なのか?世の中でどう活用されているのか?なぜ僕が読んでいるのか?について説明しておきます。
注意
決して皆さんに「ぜひ致知を読んでください!」とおすすめする記事ではありません。
致知関連の記事が当ブログの中でちょっと浮いたカテゴリーになっている気がしているので、説明を挟んでおこうというものです。
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「致知」とはどのような雑誌?
「致知」という雑誌については致知出版社のHPを見ていただくのが手っ取り早いですが、僕は10年以上「致知」と付き合いがあり、中身については概ね理解しているつもりなので、こちらでも簡単に紹介します。
目的
「致知」は人間力の教育・育成を目的とした雑誌です。
なので、何歳だろうがお金持ちだろうが有名人だろうが関係なく、対象読者は全人類になります。
内容
内容としては、著名人へのインタビューや著名人同士の対談が主となっています。
ただし、あくまで「人間力の育成」が目的なので自由気ままに話しているようなものではありません。
ある程度「人間力の育成」を意識したものにするために、毎月「テーマ」が決められています。
1.テーマについて
月ごとにテーマは変わります。
テーマというのは、僕が書いている感想文記事のタイトルにカギ括弧で書いているようなものです。
毎月のテーマを理解し、心の中に刻み込むことができたら、またひとつ人間力が向上したということになります。
各月のテーマにおけるまえがきとなるページが「特集」のページです。
2.特集について
特集は、致知出版社の方が書いています。
量は1~2ページ程度で、その月のテーマに関するエピソードなどが簡単に書かれています。
僕は毎月この特集のページを読んで、感想をブログに書いています。
インタビューや対談は「特集」のあとからになります。
3.インタビュー/対談について
インタビューや対談には著名人が登場します。
これまで登場した中で記憶に残っているのは、
- 稲盛和夫(実業家)
- 羽生善治(棋士)
- 武田双雲(書道家)
- 齋藤孝(教育学者)
- 白鵬(相撲力士)
- 井上康生(柔道家)
- 松岡修造(テニスプレイヤー)
- コシノジュンコ(デザイナー)
- 村上信五(タレント)
- 相田一人(相田みつをの息子)
といったところです。
10年前は上記のようなテレビで見かけるような方はほとんど出てきませんでしたが、最近になって増えている印象です。
もちろん誰もが知っているような方だけでなく、「1回戦で敗退するばっかりだった弱小校を甲子園に導いた先生」とか「生まれつき重度の病気を持っているのに今はそれさえも武器にして世の中に貢献している人」など、名前は知らないし今も覚えてないけど、とても尊敬できるような方もたくさん登場します。
このような方々のインタビューや対談が、毎月大体5記事ぐらい掲載されています。
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どのように活用されている?
僕はただ読んで感想をブログに書いているだけですが、企業や団体でまとめて購入して社員に配っているところでは木鶏会というものを開催していることが多いです。
木鶏会とは?
木鶏会というのは、その会社の社員やスタッフ全員が集まって開催される研修会のようなものです。
木鶏会の流れを簡単に説明すると、
- 感想文を書く
- 少人数チームに分かれる
- チーム内で感想文を読み、褒め合う
- 褒め合った内容を報告する
こんなところです。
よく分からないと思うので、1つずつ少し具体的に説明していきます。
1.感想文を書く
全員が「致知」を読んで各々感想文を書きます。
どの記事を読んで感想文を書くのかは、企業や団体によってルールが違うかもしれません。
「致知出版社が推奨している3記事(特集+2記事)のどれか」「どの記事でも良い」「特集のページ」などです。
感想文の内容は自由ですが、人に聞いてもらう、そしてそれを褒めてもらう、ということを意識して書いておくのが無難です。
2.少人数チームに分かれる
3~5人程度のチームを作って分かれます。
チームを作ると言っても仲の良い同じ部署の人と勝手に組むものではありません。
部署や役職、性別、年齢などをごちゃ混ぜにしたできるだけランダムなチームにします。
そうすることで、普段はなかなか話す機会がない人と顔を合わせて話すことができるというわけです。
これは木鶏会のメリットの1つです。
チームに分かれたら、チーム内でリーダーとチーム名を決めます。
リーダー決めにおいて、上司が部下に「お前がやれ」と圧力をかけてはいけません。
じゃんけん、あみだくじ、立候補など公正に決めます。
チーム名を決めるのは、仲間意識を高めるためです。
3.チーム内で感想文を読み、褒め合う
リーダーとチーム名が決まれば、チーム内での感想文発表会がスタートです。
まずはリーダーから自分が書いた感想文を読み上げます。
読み終わると他の人は拍手をし、隣の人から時計回りの順でその感想文について褒めていきます。
チームのメンバー全員がリーダーを褒め終えたら、次はリーダーの隣の人(時計回り)が自分の感想文を読み上げます。
その人が読み終わると他の人は拍手をし、同じように隣の人から時計回りの順でその人の感想文を褒めます。
あとはその繰り返しで、全員が感想文を読み全員で褒める、という流れです。
全チームの褒め合いが終わると、各チームのリーダーは前に出て行きます。
4.褒め合った内容を報告する。
前に出てきた各チームのリーダーは、自分たちのチーム紹介(メンバーとチーム名)をし、チーム内でどのような話をしたか、どのような点が素晴らしかったか、などをみんなの前で報告します。
全リーダーの報告が終わると全員で拍手して終了です。
場合によっては、社長などの総括や講評があるところもあるかもしれません。
木鶏会の共通ルール
木鶏会の流れや細かいやり方は企業や団体によって微妙に調整されていることが多いですが、これだけは守りなさいという絶対的なルールがあります。
それは「美点凝視(びてんぎょうし)」です。
美点凝視とは、良いところや長所を見るということです。
世の中には、他人の欠点や短所を見つけては悪口や陰口、不平不満を言う人は多いですが、良いところや長所に対して褒める人はあんまりいないですよね。
木鶏会を通して「美点凝視」の力を身に付けようというのが、この木鶏会の大きな狙いです。
なので感想文を褒めるときにおいては、感想文を書いた人のことをどんなに嫌いだったり苦手だったりしても、けなしたり説教したりしてはいけないのです。
こうして、木鶏会によって「会社の絆が深まった」とか「普段から美点凝視を意識して過ごす癖がついた」などといった声が上がっているそうです。
以上が「致知」という雑誌の活用のされ方です。
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僕が「致知」を読んでいる理由!
それでは、木鶏会に参加していない僕がなぜ「致知」を読んでいるのか、その理由について述べていきます。
1.考え方を学びたい
「致知」に登場する人は、いわゆる「成功者」がほとんどです。
そんな方々がどのような考えや思想を持っているのかというのは非常に興味があります。
うわべだけで語っていることもあるかもしれませんが、別にそれはそれで構わないです。
2.自分の思いを発信したい
結局、いろいろな人の考えや思想を読んだ上で、自分の思いをブログに書いてアウトプットしたいのです。
普段生活していて、自分の人生観や仕事に対する考え方を熱く語ったところで話を聞いてくれる人は悲しいかなほとんどいません。(僕も読むのは好きだけど直接話を聞くのはあまり好きではないです。)
ブログは、誰かが本気で読んでくれるかどうかは置いておいて、なんでもかんでもとりあえず書いてしまうことができるので、それだけで頭が整理でき、気持ちもスッキリするのが良いところです。
3.誰かの助けになるかも(?)
木鶏会をやっている会社では感想文を書くことは必須ですから、Googleなどで「致知 感想文」といった検索をする人は当然います。
そんな方にとって少しでもヒントになったり助けになったりすればいいな、という気持ちもあります。
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まとめ
- 月刊誌「致知」は人間力の育成を目指している。
- 木鶏会に開催によって「致知」の威力は増す。
- 僕はいろいろな人の考えを学び、自分なりにブログでアウトプットしたい。
- 僕は決して致知出版社の回し者ではありません。