大学を卒業してから10年間中小企業に勤めていますが、中小企業に就職するといくつかデメリットがあると感じます。
だからといって、大企業への就職も良いことばかりではないと思いますし、みんながみんな大企業に就職できるわけではないので、中小企業に就職した場合、どのようなことに気を付ければ良いかを実体験をもとに挙げてみました。
この記事はこんな方におすすめ
- これから就職する方
- 転職をお考えの方
注意
他の中小企業を知らないので、すべての中小企業に当てはまるわけではありません。
ちなみに僕の勤めている会社は
社員数:100人程度
資本金:1億円未満
このような規模です。
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デメリット1.給与関係
1-1.昇給が少ない
初任給の基本給は大企業と比べてもそれほど大差ないと思いますが、毎年の昇給が大企業に就職した人や公務員になった人と比べて少ない傾向があります。
1-2.年収が上がらない
昇給が少ないので当然年収はなかなか上がりません。
1年目のときは周りとそれほど変わらなくても、3年、4年と経つにつれてどんどん差が開いていきます。
会社での年収を上げたいのであれば昇進を目指して頑張りましょう。
1-3.退職金が少ない
ネットなんかを見ていると「退職金1,000万円を○○に使って~」などと書かれていることもよく見られますが、中小企業にはありえない話です。
1,000万円も貰えるのは、大企業や公務員で30年近く勤めた人ではないでしょうか。
中小企業で退職金制度があるところは、多くが中小企業退職金共済を活用していると思います。
うちの会社がまさにそうなのですが、簡単に計算してみると、大卒で就職して定年(60歳)まで働いても200~300万円程度だと思います。
デメリット2.業務関係
2-1.レベルアップしない
色々な面でレベルアップしづらい環境です。
その1.業務レベル
実際に行う業務のレベルが上がりにくいです。
例えば、僕が所属している開発部門の場合だと、入社したてのときに覚えたような作業的な業務を何年もやらなければならないこともあります。
普通は、年数が経つと、誰でもできるような作業は部下や後輩に任せて、自分はお客さんとのメール・電話でのやりとり、時には訪問をしたりして、テーマや案件を回すような立場になっていくのですが、うちの会社では、30歳ぐらいになっても体や服が汚れてしまうような作業を毎日のようにやっている人もいます。
そうなってしまう理由は、新入社員が入ってこない年があることで、何年も自分が一番下っ端の存在になっているからです。
よっぽどのことがない限りは下が入ってこないと業務レベルは上がりにくいです。
その2.知識・技術レベル
これも新入社員が入らないことによる影響です。
上の人に追いつけ追い越せと頑張れるような人は成長しますが、下から突かれないとダメな人はなかなか知識や技術のレベルが上がりません。
成長するためには競争心は少なからず必要です。
2-2.他部署の業務にも巻き込まれる
大企業の人と話をしているとよく聞く言葉があります。
いわゆる「縦割り組織」というものです。
営業、購買、開発、品管、製造など部署がいくつもあり、自分の仕事の範囲はここからここまでと明確に線引きされ、問題や責任は他部署に押し付けあっていることが多いです。
中小企業の場合、大企業のように部署が細かく分かれていないこともありますが、分かれていたとしても、協力要請されることがが非常に多いです。
例えば、開発部門の場合だと、品管責任のクレーム対応、製造責任の生産応援など、あれやってくれないか?これやってくれないか?といろいろとお願いされます。
正直なところ、
と思います。
組織としてどちらが良い姿かという話は置いておいて、中小企業の場合、他部署の業務にも巻き込まれることがよくあります。
2-3.休日が少ない
年間休日が少ない会社が多いです。
うちの会社は110日前後です。
月に1回の土曜日出勤があります。
入社する前は、
と、甘く考えていましたが、これが思っていた以上にしんどいです。
できれば年間休日は120日ぐらいは欲しいです。
デメリット3.人間関係
3-1.社員全員と顔見知り
100人程度の規模の会社だと、ほぼ全員の顔と名前が一致しますし、他部署でも仲良い人はたくさんできます。
それが良いと思うか悪いと思うかは人それぞれですが、個人的には面倒です。
個人の良い情報も悪い情報も筒抜け状態で、プライベートなんてあったもんじゃないです。
3-2.資産運用に関する意識が低い
特に、上場していない企業に勤めていると、株式会社がどのようなものかも分からず、投資って何なの?状態の人が多いです。
当然、将来に向けた資産運用に関する知識も皆無ですし、せっせと車の改造をしてブランド物を買い漁っています。
1-3.に書いたように、中小企業は基本的に退職金が少ないのにそんなことで大丈夫なのかと、不安で仕方がないです。
デメリットのまとめ
- 年収、退職金など給与面で大企業に大きく劣ります。
- 新入社員が入社しない年があったりするので、レベルの低い仕事を長く続けざるを得ないことがあります。
- 多くの人と仲良くできる可能性がありますが、プライバシーを守りづらく、価値観の合わない人が多いと人間関係が面倒くさいです。
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どうすべきか?
解決策1.給与関係
年収も退職金も少ないということで、取るべき行動は以下の3つです。
その1.固定費の削減
月々の支出を減らす努力をしましょう。
ふるさと納税、スマホのキャリア(格安SIMなど)、保険の見直しなどが有効です。
詳細は以下の記事をご参考ください。
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参考記事【資産運用】すぐに始められる!固定費を削減する3つの方法!
先日、「ローンの頭金と前倒し返済はするな」という記事を書きました。 ローンの頭金や前倒し返済として支払うお金を、高配当株やつみたてNISAに回しましょうという内容です。 つみたてNISAをフル活用する ...
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その2.資産運用
株式投資や投資信託などに積極的に取り組みましょう。
中でもつみたてNISAは将来の自分年金を作るためにかなり有効な手段です。
以下は住宅ローンに関わる記事ですが、投資手法に関することも書いていますので、参考にしてみてください。
-
参考記事【家づくり&資産運用】住宅ローンはフルローンがおすすめ!前倒し返済はしてはいけない!
住宅ローンの本申し込みが終わり完了し、融資してくれる金融機関に行ってきました。 そのときに、営業マンと話をしていると、 営業マン前倒し返済は、ネットでやると手数料がかからない。 多くのお客さんが前倒し ...
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その3.副業
人より給料が3万円少ないのなら、副業で3万円稼いでやろう!という考え方です。
副業と言っても、どこかにアルバイトに出ていくような働き方ではなく、自分なりの事業を作るのです。
最近は、家でブログを書いたり、YouTube動画を撮ってアップしたり、せどりをしたり、稼ぐ方法はいろいろあります。
収入を上げるために一生懸命会社で頑張るよりは、副業を育てる方がよっぽど効率良く収入は上がりますし、ストレスも緩和されます。
・副業で収入を増やして投資に回す!
解決策2.業務関係
基本的には自分がその会社で長く続けられそうかを考えてみることが重要です。
その1.上司・管理職の仕事を観察
自分が出世して、上司や管理職になったときの姿を想像してみます。
それが自分のありたい姿であれば、本業を一生懸命がんばって出世しましょう。
中には、今のままの立場・給料でいいやと考える人もいるかと思います。
僕がそう思っていて、仕事で変にストレスを感じたくないですし、出世して給料を増やすよりは副業の収入を増やしたいです。
その2.転職
自分が会社で長く続けられそうにないと思えば、転職も考えるべきです。
無理に仕事を好きになろうとすることもないです。
なるべくストレスのない仕事を選び、あとは副業や資産運用で資産を増やしていくような生活も良いのではないでしょうか。
・続けられそうになければ転職も一考!
解決策3.人間関係
周りの人とどのように付き合いたいのかは個人差があるので、僕が実践していることを書きます。
その1.無駄な飲み会に参加しない
歓送迎会など大勢が集まる飲み会やお客さんとの接待(費用は会社持ち)などはさすがに参加しますが、価値観が合わない人たちから個人的に誘われるような飲み会は断るようにしています。
するとそのうち誘われなくなります。
僕はそれで良いと思っていて、飲み会代を浮かして資産を購入する方針です。
その2.プライベートの話はなるべく控える
ひとりに話したことはみんなに伝わったと思っておいた方が良いです。
いろいろと聞かれることもあるでしょうが、当たり障りのない程度に抑えておいた方が変に気を遣わなくて済みます。
・プライベートの話はベラベラしゃべるな!
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最後に・・・
長くなりましたが、以上が中小企業で勤める上で意識すべきことです。
かと言って、大企業に就職すれば悩みはすべて解消!というわけではありませんので、予めご了承ください。
また、株式投資やつみたてNISAはリスクを伴います。
自己責任でお願いします。
少しでもリスクを抑えたい方には少額から株式投資可能なSBIネオモバ証券がオススメです。
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