先日紹介したアンジェスで痛い思いをした知人ですが、次に失敗した体験を紹介します。
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参考【資産運用】株式投資での失敗談-アンジェス編:思惑で買って 事実で売れ!
株式投資というのは初めてやるときは怖いですよね。 どの銘柄を買えばいいのか、買い時はいつなのか、何株買えばいいのか、マイナスになったらどうしよう、、、などなどいろいろと考えますが、初めては何も分からな ...
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購入銘柄は?
彼の2つ目の失敗取引銘柄は、(3919)パイプドHDです。
東証一部に上場している情報・通信企業です。
2019年度の業績はイマイチでしたが、2020年度は大幅増益です。
なぜ買ったの?
2019年5月、彼はSNS(Twitter)で何か情報を入手したとのことです。
「なんかパイプドHDが激熱らしい」
なんかよく分かりませんが、Twitter上でそんな書き込みを見たらしいです。
そしてその翌日、彼は購入することになります。
購入した日は、年高更新となる2019年5月23日です。(上のチャートの黄色矢印)
彼はその日有給休暇を取っていて、1日中市場を見ることができる状況でした。
そして、パイプドHDが年高を更新するであろう勢いを見て、
「早く買わないと置いて行かれてしまう!」
そう思い、100株ポチッと成行で購入します。
購入価格は1,400円台です。
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パイプドHD株の行方は?
購入日の終値
購入した2019年5月23日の終値は1,295円です。
年高を記録した直後株価は急落し、購入日にいきなり1万円以上の含み損となってしまいました。
その日の夜、彼からLINEでメッセージが来ました。
「とんでもないジャンピングキャッチをしたかもしれません。。。」
1~2ヶ月後(ジャンピングキャッチ&年高更新)
彼が購入してから、パイプドHD株は6月初めに一旦1,013円まで下落します。
この時点で、含み損:約4万円です。
結果的に、やはりジャンピングキャッチでした。
しかし、そこから反転、じわりじわりと株価は上昇していきます。
そして、7月1日に出来高を伴って大幅上昇、その3日後の7月4日には年高を更新し1,526円を記録します。
なんと含み損は解消され、含み益:約1万円となっていました。
さて、彼はどうしたかというと、、、「ホールドです!」
2~3ヶ月後(辛抱期)
年高1,526円を記録した後、再び株価は低迷します。
7月中旬から8月いっぱいは1,000~1,200円台で推移です。
またまた含み損を抱えてしまいます。
3~4ヶ月後(上昇転換→売却)
9月になり、株価に動きが出てきます。
9月2日の長めの陽線をきっかけに上昇の兆し、そして10月1日にはストップ高となる1,723円まで上昇、三度目の年高を記録します。
ここで彼は売却を決意。
約3万円の利益を出すことができました。
「ようやく戻ってきてくれました。辛かったです。」
ちなみにその後は・・・
彼が売却して以降は1,600円ぐらいを底にして固い動きを見せ、新型コロナウイルスの影響が大きく出てくる前の2020年の年明け早々には2,481円を記録しています。
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学んだこと
- ジャンピングキャッチはやめよう
- 投資法を貫く
結果的には利益を出して終えることができたので、投資としては失敗とは言えないかもしれませんが、やはり彼が言うように、含み損を抱えながら日常生活を送るのはメンタル的にキツイ人が多いと思います。
「ジャンピングキャッチはやめよう」と書きましたが、ジャンピングキャッチだったかどうかというのは結果論に過ぎないことが多く、上昇局面で流れに乗り遅れないように、と成行でポチっと買ってしまう気持ちはよく分かります。
特にサラリーマンの場合、取引時間帯は株価を見続けることが難しいため、損切りのタイミングを見失って、ジャンピングキャッチ&塩漬けというパターンになってしまいがちです。
こうなってしまったときに重要なのは、戦略だと思います。
彼の場合は、「上がるらしい」で何となく購入し、売却したい株価や時期も定かではないままホールドし続けました。
最低でも、短期勝負なのか長期ホールドなのか、それぐらいは考えておいたほうが良いかもしれません。
短期勝負であれば、思いどおりに上がらないことが分かった途端に損切りすべきであったでしょう。
長期ホールドであれば、含み損は気にせず、むしろ「下がったところで買い増ししてやる!」ぐらいの気持ちでどっしりと構えるべきです。それだと今回のケースでは、2,000円以上の売却も可能だったかもしれません。
何も考えないままだと、利益確定を焦ってしまいやすい上に、損切りのタイミングも遅くなってしまいがちになるため、サラリーマンをしながら株式投資をしている人は特に、短期勝負で利益を出し続けるのはとても難しいと感じています。
購入した全ての銘柄がすぐに上昇すれば負けることはないですが、そんなに簡単なことではないです。
なので僕は、長期ホールドを基本にしています。
どれぐらいの期間かと言うと、15年とか20年あるいは将来的に子供に譲渡してもいいとさえ思っているぐらいの長期を考えています。
それだけの期間があると当然含み損を抱える期間は出てきますので、高配当、株主優待など株主還元に積極的な企業を中心に購入を進めていきます。
それらがあるだけで、含み損があっても精神的にはそれほどダメージはないですし、配当金によって最終的にプラスにできる可能性もあります。
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結局、この時の彼の失敗から学んだことをまとめると以下のようになります。
ポイント
自分なりの戦略をきちんと持つことで、ジャンピングキャッチをしてしまったり、買い時を間違えたと思った時でも、損切りするなりどっしり構えるなり、冷静に対処できるのではないでしょうか。
失敗してもタダでは済まさず、次に活かしていきましょう。