2020年12月2日、Mr.Childrenが20枚目となるオリジナルアルバム「SOUNDTRACKS」を発売しました。
前作「重力と呼吸」の発売日が2018年10月3日なので2年2ヶ月ぶりのアルバムということになります。
それでは、久々のアルバムがどのようなアルバムなのか感想などを書いていきます。
本音は最後に書きます。
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収録曲
1. DANCING SHOES
アルバム発売前に公開されなかった3曲のうちの1曲です。
タイトルを見ただけのイメージでは、アルバムの1曲目というのもあって「Dance Dance Dance」のようなノリの良い感じかと思っていましたが、雰囲気としては、「WALTZ」や「I」のような暗い雰囲気で正反対でした。
流暢な英語でサビを歌っていてロンドンを感じました。
転んだってまだステップを踏め!
無様な位がちょうどいい
さぁ Do it , do it , do it , do it!!
2. Brand new planet
フジテレビの火曜9時ドラマ「姉ちゃんの恋人」の主題歌です。
ダークな雰囲気の1曲目からの流れでイントロの爽やかさが際立ちます。
「星(ほし)」というワードで言葉遊びをしつつメッセージ性も詰め込むという、桜井さんらしさ全開の名曲です。
静かに葬ろうとした
憧れを解放したい
消えかけの可能星を見つけに行こう
3. turn over?
TBSの火曜10時ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の主題歌です。
初めて聴いたときの感想は既に記事に書いたので割愛します。
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シンプルに進行する曲だな~と、前々から思っていましたが、「Brand new planet」の次に流れてくるともっと軽く単調に聞こえます。
地球は回る 僕らとは無関係で
それもそうさ いろんなカタチの愛があって
今日も生まれては消えてく
4. 君と重ねたモノローグ
映画「ドラえもん のび太の新恐竜」の主題歌です。
この曲もシングルCDで聴いたときの感想を以前記事にしています。
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と思って読み返してみましたが、この曲についてはほとんど書いていませんでした。
というのも当時そんなにハマらなかったからです。
今回のアルバムで聴いてみてもやっぱりそれほど、、、だったのですが、アルバムを通して聴いた後に初回限定版のドキュメンタリー映像を見て一気に印象が変わってしまいました。
桜井さんが気持ちよさそうにストリングスの録音を聞いている姿が印象的で、それに釣られて僕もストリングスが気に入ってしまいました。
果てしなく続くこの時間の中で
ほんの一瞬 たった一瞬
すれ違っただけだとしても
5. losstime
未公開曲2曲目です。
とても短い曲で、桜井さんのアコギ弾き語りベースになっています。
暗いですが、歌詞が好きです。
みんな いずれ
そこに逝くからね
生きたいように
今日を生きるさ
6. Documentary film
歌詞に日常感があふれているのでスッと心に沁み込んできます。
初めてYouTubeで聴いたときには「いい曲だな」ぐらいでしたが、11/30の「news zero」で嵐・櫻井さんと対談した時に、この曲の歌詞「君が笑うと 泣きそうな僕を」のところについて語っていて、改めて聴くとかなり印象が変わりました。
なんとなくですが、「to U」の「がんばらなくていいよ」という歌詞と同じような発想だなと思いました。
ある時は悲しみが
多くのものを奪い去っても
次のシーンを笑って迎えるための
演出だって思えばいい
7. Birthday
映画「ドラえもん のび太の新恐竜」の主題歌です。
「Documentary film」からの流れが良いです。
この曲の感想は以下の記事に書いていますが、やっぱり2番のAメロの「って」が好きです。
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It's your birthday
毎日が誰かのbirthday
ひとりひとり その命を
讃えながら今日を祝いたい
8. others
キリンビール「麒麟特製ストロング」のCMソングです。
このアルバムが発売されるまでフルが解禁されていなかったので、一番気になっていました。
実際聴いてみて、CMで流れているパートがまさかの歌い出しなのかと驚きました。
あと完全に浮気してるっぽい歌詞に懐かしさを感じました。
どこがサビなのかよく分からない構成も好きです。
何が起こったの?
しばらく何も考えたくない
窓の外の月を見てる
9. The song of praise
日本テレビの朝の情報番組「ZIP!」のオープニングテーマに起用されました。
2020年11月25日に放送された「ベストアーティスト」で初披露した時から良い曲だと思っていました。
サビでドカンと盛り上がる感じではないですが、全体的にメロディアスで好きです。
ドキュメンタリーの映像で、「おーおー」をスタッフ含めた全員で歌っている様子を見て更に好きになりました。
誰もひとりじゃない
だからどっかでぶつかって
この世界で藻掻く小さな
そう小さな歯車
10. memories
未公開だった曲、3曲目です。
毎回アルバムに1曲は入っているようなピアノバラードです。
このアルバムに入っているからこそ、色々な捉え方ができるような気がします。
こんなにも こんなにも
君のことを覚えている
いつまでも いつまでも
君のことを僕は待ってる
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全体を通して感じたこと
- 桜井さんが、「生きていることは永遠ではない」ことを強く意識しているように感じました。だからこそ今を大事にして、今を全力で生きていこう、という気持ちにさせられます。
- 曲のタイトルが単純に歌詞の中にある言葉ではない曲が多いです。何と言うか、、、1曲1曲がしっかりと1つの作品としてのタイトルになっているように感じます。
- ストリングスがほぼ全曲に入っています。ただ、小林武史さんプロデュースのときと違うのは音の数をできるだけ少なくしているせいか、4人の存在感もしっかり残っているところです。
- 今さらですが、歌がめちゃくちゃうまいです。5年ぐらい前から真面目にボイトレしていると言っていましたが、確実にうまくなっています。以前よりしっかりとビブラートを効かせているような気がしますが、そのビブラートがすごく自然でとても聴き心地が良いです。
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本音は・・・
でも、結局僕の本音はこれです。
ミスチルファンの中では少数派かもしれませんが、僕はやっぱり小林さんアレンジが好きなような気がします。
もちろん桜井さんの歌声、歌詞、メロディー、パフォーマンスなどなどとても好きなのですが、セルフプロデュースを始めた「REFLECTION」以降、なんだかワクワク感がなくなってきているんですよね。
「深海」「Q」「It's a wonderful world」「HOME」「SUPERMARKET FANTASY」など昔のアルバムはいまだに聴きたくなるのが多いのですが、「REFLECTION」「重力と呼吸」は発売直後はよく聴きましたが、最近はアルバムとしてはほとんど聴いていないです。
それでもやっぱり50歳になってもさらに進化しようとしているメンバーの姿を見ていると、自分ももっとがんばらなきゃなと思うし、ミスチルの音楽を聴いている時は幸せになれるので、まだまだついていきます。