致知

【致知】2020年6月号「鞠躬尽力」を読んだ感想

致知6月号(2020年)のテーマは「鞠躬尽力」です。

難しい漢字ですね。初めて見ました。

きっきゅうじんりょく」と読むそうです。

それでは個人的に思ったことです。

スポンサーリンク

鞠躬尽力、死して後まん

テーマ「鞠躬尽力」の後に続きがあるそうです。

鞠躬尽力、死して後已(や)まん

 

意味がよく分からないのでひとつずつ調べてみました。

 

「鞠躬尽力」の意味

鞠躬尽力は、鞠躬と尽力で分けて考えます。

鞠躬(きっきゅう)

意味:身をかがめ慎みかしこまること。

 

鞠は毬(まり)、躬は体を表します。

よって、体を毬のように縮めている様子から上記の意味になるそうです。

 

尽力

意味:力をつくすこと。

 

尽力はよく聞く言葉ですね。

これらを組み合わせると、

全身全霊で力を尽くす

 

このような意味になります。

 

「死して後まん」の意味

直訳すると「死んだ後にやめる」ということです。

つまり、

死ぬまで続けてやまない

 

という意味になります。

 

2つを合わせると・・・

鞠躬尽力、死して後已まん

全身全霊で力を尽くすことを、生きている限りやめない。

 

これが今月号のテーマとなっています。

スポンサーリンク

2人の登場人物

「鞠躬尽力」という言葉どおりに生きた人物が2名紹介されていました。

 

1人目  吉田松陰

吉田松陰に関しては、

昔、教科書で見た名前だなぁ。
MrSaka
MrSaka

正直、この程度しか知りません。

しかし、文中に書かれたエピソードを読んで驚きました。

なんと、牢屋に入れられてから牢番にお願いしたのが、

吉田松陰
吉田松陰
お仕置きまで時間があるから仕事したい。
本を貸してくれ。

だそうです。

牢屋に閉じ込められて夢も希望も失った状況の中、どうしてそのような行動を取れるのが不思議でなりません。

僕は人間がここまで進化してきたのは、夢や目標があったからこそ多くのことを勉強し、知識を身につけ、成長し続けたからだと思っています。

牢屋に閉じ込められてもなお何か夢を持っていたのか、そんなこともなく自分の意志を貫いたのか、どんな気持ちだったのかは分かりませんが、いずれにせよ死ぬまで全力で生き抜いた素晴らしい人ですね。


 

 

2人目  渡部昇一

致知では何度も登場されている渡部氏ですが、晩年はとても辛い思いをしていたことは知りませんでした。

前立腺がんが骨に転移し、激痛に苦しんだそうです。

それでも恐ろしいメンタルを持っており、思考できなくなることを嫌って、痛みを緩和させるモルヒネを使用しなかったとのことです。

激痛に耐えながら、すべての仕事をこなして旅立たれたというその姿もまさに「鞠躬尽力」という言葉がピッタリです。

スポンサーリンク

感想

新型コロナウイルスが世界中の経済に大打撃を与え、感染した人たちだけでなく、健康に暮らしていたのに、失業や倒産により生活が困難になり、精神的にも肉体的にも追い込まれている人も非常に増えています。(僕が受けた影響は、所有している株が含み損を抱えてしまったことです。。。)

しかし、大事なのはとりあえず生きることです。

諦めるのは死んだ後です。

一方で、コロナショックとも呼ばれるショッキングな出来事により、今後自分がどのような生き方をすべきかを考える機会ができたとも言えます。

これからも明るい未来を夢見て、そして時々「いつかまた想定していない出来事が起こるかもしれない」ということも想像しながら、日々全力で生きていきたいです。

-------------------------

「今日が一番若い日!」でお馴染みの両学長の本です!
お金の勉強もしっかりして幸せをつかみ取りましょう!

 

こちらもCHECK

【致知】人間学を学ぶ月刊誌「致知」について

当ブログでは、致知出版社の月刊誌「致知」という雑誌を読んだ感想を月に一度書いています。 参考 今さらになりますが、この「致知」がどういった雑誌なのか?世の中でどう活用されているのか?なぜ僕が読んでいる ...

続きを見る

関連記事

致知 感想文

致知

2025/5/7

【致知】2025年6月号「読書立国」を読んだ感想

致知2025年6月号のテーマは「読書立国」です。 特集を読んだ感想を書きます。 スポンサーリンク 読書立国 読書立国とは、読書によって国を立派にすることを意味しています。 近年、日本では読書人口が減少傾向にあり、日本の将来が危ぶまれています。 スポンサーリンク 感想 僕はもともと本をほとんど読まないですし、今読んでみたい本もないので、「読書立国」を目指そうと言われてもちょっと困ってしまいます。 特集に書かれているように、スマートフォンを誰もが持つようになり、学びたいこと・知りたいことはインターネットやYo ...

ReadMore

致知

致知

2022/6/5

【致知】2022年7月号「これでいいのか」を読んだ感想

2022年7月号のテーマは「これでいいのか」です。 特集ページの最後にあるように、日本が置かれている現状について「このままではいけない」ということが書かれています。 このようにテーマ名が問題提起の形になっているのは、これまで見たことがないような気がします。 スポンサーリンク 日本の現状 日本は今、内憂外患の時にあるとのことです。 内憂外患とは、内にも外にも問題を抱えているやっかいな状態を意味します。 特に問題とされているのは内憂の方で、人心の病み・衰弱を復活させることが課題として挙げられています。 &nb ...

ReadMore

致知

2020/11/28

【致知】2020年12月号「苦難にまさる教師なし」を読んだ感想

2020年12月号の特集は「苦難にまさる教師なし」というテーマです。 感想を書いていきます。 スポンサーリンク 苦難と言っても色々ある まず、「苦難」という言葉からどのようなことをイメージするかは人それぞれだと思います。 文中に出てくる新井氏のように足を失うような大きな事故に遭うこと、大病を患ってしまうこと、災害によって家や身近な人を失ってしまうこと、新型コロナによって仕事がなくなってしまうこと、毎日のように厳しい上司に怒られること、スポーツでなかなか良い記録が出ないこと、どうしても英語の点数が伸びないこ ...

ReadMore

-致知

S